妊婦の腰痛・肩こりへの湿布は注意が必要

妊婦さんの腰痛や肩こりに対する湿布は注意が必要のようです。

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1. 妊婦さんと腰痛・肩こり

妊娠も5ヶ月めや6ヶ月めなど中盤にさしかかってくると、
おなかも大きくなり、腰痛を訴えるケースが多いようです。

体に大きなおもりをかかえた状態になりますから、
どうしても腰への負担が大きくなってきますよね。
足腰への負荷は予想以上になるようです。

ただ、妊娠初期においても腰痛を訴える場合もあるようです。
もともと腰痛持ちだった人などもいますし、
妊娠によるホルモンバランスの変化で、
腰が痛くなる場合もあるようですね。

そして肩こりなども同様に発生するでしょう。
実際に肩こりを訴える妊婦さんも多いですし、
腰痛も肩こりも両方起きることもあるようです。

原因としては先ほど書きましたように
ホルモンバランスによるものもありますし、
運動不足も影響するでしょう。

2. ホルモンバランスの変化

妊娠をすると女性ホルモンのひとつである、
リラキシン」というホルモンが盛んに分泌されます。

リラキシンの語源は「リラックス」です。
つまり「ゆるく」なるんですね。

骨盤のじん帯や筋肉組織をゆるませ、
胎児がすんなりと通れるように、
このホルモンが活躍するんですね。

ホルモンというのは血管の中を通って、
全身にめぐるものです。

そうすると、体のさまざまな場所のじん帯も
ゆるくなりやすくなるわけですね。

骨盤のじん帯について考えてみますと、
それがゆるむことで骨盤全体に柔軟性が出てくるわけですが、
と同時に、関節が不安定になるわけですね。
そうすると腰痛を引き起こすと言われています。

もし肩の関節に影響した場合は、
当然のことながら、肩こりを引き起こす可能性も、
やはり考えられます。

ではこれら妊婦さんの腰痛や肩こりに対しては、
どのような対策が考えられるでしょうか。

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3. 妊婦さんと湿布

ひどい肩こりや腰痛は本当につらいものです。
痛む肩を叩いてみたり、腰を揉んでみたり、
つい自分でやってみたくなります。

そして妊婦さんは痛み止めの薬などは飲めませんから、
自然の流れとして「湿布」に頼るケースが多いでしょう。

ただ、ある種類の湿布については、妊婦さんには良くない、
という話をよく聞きます。

それは、「インドメタシン」という成分や、
ボルタレン」という成分です。

これらは、皮膚から吸収されて、
炎症をおさえるために、血管収縮する、
という作用があるんですね。

もしおなかに赤ちゃんがいなければ、
全く問題ないですし、
血管収縮作用によって、
痛みの軽減につながるケースもあるでしょう。

しかし胎児がお腹にいる場合は、
これらの血管収縮作用が、
胎児に悪影響を与えるケースがあるんですね。

4. ある種の湿布が胎児に与える影響

その、インドメタシンやボルタレン
などの成分が入った湿布を妊婦さんが使用した場合に、
まれなケースではありますが、妊婦さんの皮膚から吸収し、
胎児の体の血管収縮を起こしてしまうことがあるそうです。

胎児の血管収縮がなぜいけないかというと、
命にかかわるからなんですね。

胎児は、母親とおへそでつながっています。
そして胎児の体の中の血液循環は特殊なんですね。

肺呼吸をしてませんし、心臓の作りも
大人とは全然違っているんです。

特に、「動脈管(どうみゃくかん)」というのは
赤ちゃんにとっては心臓の働きと密接に関係しているんですね。

血管収縮作用がもしこの動脈管に働いてしまうと、
最悪の場合は心臓が止まってしまうんだそうです。
稀ですがそのようなケースがあったみたいです。

そうなるとやはり強い作用の湿布を使うのは
避けたいですね。

湿布をどうしても使う場合は、
よく成分を確かめて使うようにしたいですね。


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